ミディ運河沿いを歩く

はじめまして。

トゥールーズ近郊に住んでいる日本人女性です。在仏の期間も気がついてみたら、25年以上にもなり、自分でもビックリするほどです。

元々、ストレス解消のために、近所の散歩道を歩くようになって、歩くことの楽しさを感じ始めました。歩くのは、身体の健康のためだけではなく、精神の健康にも良いことにも気付きました。また、何か決断できなくて迷っているときなど、1時間ほどの散歩に出かけると、家に帰って来る頃には、気持ちが決まっていることもあります。

あるとき、ミディ運河沿いを散歩しよう!と思いついて、散歩してみたら、景色がきれいで、とっても気に入ってしまい、いつかは地中海まで行ってみたい!と思うようになりました。

このミディ運河というのは、17世紀、ルイ14世の頃に作られた運河で、南西フランスの都市トゥールーズから地中海の街セットまで約240km続いている運河なのです。ユネスコ世界遺産にも登録されています。

よくうちの近所を一緒に散歩していたフランス人の友人が、「スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を歩いてみない?」と尋ねてきたことがあるのですが、フランスのサン・ジャン・ピエ・ド・ポーから約800kmというのは、私には、あまりにも長過ぎるような気がして、現実的に行けそうなのは、ミディ運河沿いの240kmの方だなと思ったのです。

2,3年前から少しずつ歩き始めてきたものの、まだトゥールーズから約50kmの地点にある、カステルノーダリーという街までしかたどり着けていません。しかも、何の記録も残してなかったので、今度は、きちんと最初から記録を残して行こうと考えて、このブログを始めることにしました。